日本テルペン化学株式会社

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研究開発

研究開発方針

長年にわたって蓄積したテルペン製造技術を基に、
日々進歩・変化し続ける化学業界に貢献できる事業の創造を目指しています。

  • 当社研究開発が目指す領域

    • 医薬品、食品添加物、電子材料、機能性材料等のファインケミカル分野への展開
    • RAFT剤を用いる精密高分子重合技術の開発
  • 研究開発体制

    社会的ニーズやお客様のご要望に応える製品とその製造技術の開発を推進するために、情報収集や製造部門への技術支援など、各部署と連携しながら研究開発を進める体制となっています。

テルペンを原料としたテルペン製造技術および新商品の開発

弊社の主原料であるα-ピネンとβ-ピネンを用いた反応例をご紹介します。
テルペン化合物は医薬品、香料、食品添加物等様々な用途に用いられています。
   (各化合物の特徴は製品紹介ページをご覧下さい。)

α-ピネン

表は左右にスクロールできます。

β-ピネン


研究開発ではテルペンの製造技術を展開し、より高機能な特性を持つ化合物の開発を行っています。
以下にご紹介する製品は主に電子材料分野の溶剤用途に使用されています。

テルソルブTHAシリーズ

既存品よりも香気を抑えた高粘度が特長の溶剤です。

テルソルブTOE-100

ガムテレビン油とエチレングリコールから誘導したエーテル化合物です。従来のテルペン系溶剤に比べて高沸点が特長で、香料の保留剤にも利用できます。

ターピニルメチルエーテル

ガムテレビンと油とメタノールから誘導したエーテル系の溶剤で穏やかな香気が特長です。

ジヒドロターピニルメチルエーテル

ターピニルメチルエーテルの飽和型で化学安定性を高め低残渣が特長です。

テルソルブMTPH

テルペンとシクロヘキサノールを結合させた高沸点、高粘度型溶剤です。

お客様の要望に応じた確実な受託製造の実施

研究開発では長年の経験で得た技術を基に、お客様の要望に応じた受託製造を行っております。

酸化反応、グリニャール反応、ウィッティヒ反応、転位反応など様々な反応に対応可能です。
特に、酸化反応(過酢酸、過酸化水素水、空気酸化)は実験段階からテルペン製品の製造で実績のある技術を用いますので、より安全で確実な製造プロセスの開発が可能です。

表は左右にスクロールできます。

弊社では受託製造を確実なものとするために、実験装置、分析機器の充実化を図っています。
特に実験用装置では通常の実験器具に加えて、精密実験蒸留塔、ラボ遠心分離機、常圧・減圧・加圧ろ過機等の実機を想定した装置があり、また分析装置ではGC、GCーMS、HPLC、示差熱分析計、粘度計、IR、UVなど一連の分析装置を保有しています。
実験検討段階で得られた、反応・抽出操作及び精製・単離また製品化に至るまで工程全般の知見やデータは試作及び実機生産時に活用され受託製造をより確実なものとします。

  • GC
  • GC-MS
  • 示差熱分析計
  • 回転式粘度計

RAFT剤など精密合成可能な重合試薬の開発

RAFT(Reversible Addition-Fragmentation Chain Transfer)とは比較的新しいリビングラジカル精密重合法の一つです。
その特徴は分子量を制御しつつ分子量分布の狭いポリマーを重合させることができることにあります。
弊社では、3種類のトリチオカーボネイト型RAFT剤をご用意しております。これらのRAFT剤と併せて重合性などの情報提供も行っております。

  • C12TCSS

    汎用/メタクリレート重合用

  • RAFT-ME

    アクリル系トリブロック用

  • RAFT-NT

    末端水酸基機能化用

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